メモ

記録

2020/07/30

2時半ころから眠ろうと心掛けはじめ、5時ころにようやく眠る。
朝じゃん。5時は朝。さすがに認めざるを得ない。私は朝まで眠れなかった。
 
夜22時半から23時ころまで寝てしまったせいなのか、1時頃にヨーグルトとシリアルを食べたせいなのか、昼間ディフューザー精油系のスッキリした匂いのものに変えたせいなのか、はたまた珍しく1時半ころまで仕事をした後に意地汚く1時間ネットサーフィンしたからなのか分からないがとにかく眠れなかった。
 
生活リズムがめちゃくちゃに破壊されている。就寝時間の新記録更新が止まらない。このまま行けば6時になって7時になって8時になって、最終的にまた夜と呼べる時間に眠れるようにはならない。絶対にならない。こういうのは2時から5時の間を往復するだけだと相場が決まっている。
 
ぎり我慢できる腹痛を我慢することに我慢できなくなり、起きだしたのは昼前だった。
チルドのワンタンをネギとニラと一緒にゆでて食べる。
 
なぜかお腹を壊している。理由を考えたが、1時頃にヨーグルトとシリアルを食べたこと以外に思い当たる節がない。
そう、ヨーグルト(乳酸菌)とシリアル(食物繊維)。
腸にはむしろ感謝してほしいくらいなのになぜ謀反を起こされているのか全然分からない。
ついでに不正出血もしている。ちょっと萎えた後、まあ別にいいですけど、と思う。
許すも何もないのに誰に対して「まあ別にいいですけど」と思っているのか分からない。でもとにかく、不正出血するたび「まあ別にいいですけど」と思う。
最近は飲んでいるホルモン剤のせいで1か月のうち20日くらいは出血しているので、ほとんど毎日「まあ別にいいですけど」と思いながら暮らしている。
たぶん体に良くない。
 
ワンタンを啜った後、食器を洗いながら会議に出て、仕事したくないなと思いつつTwitterを眺めるなどしていて、星野源のエッセイが読んでみたいなーと閃く。
近所の本屋に在庫があることをネットで確認。
 
会議の合間にメールをちらほら返していただけで、とりあえず今日はまだ仕事らしい仕事を1つもしていないのでさすがにな、と思い本屋に行くのは我慢する。
 
でもそれを我慢したとて仕事のやる気が出るわけではない。
だって体調が悪いんだもん。生活リズムがおしまいになっているので常にちょっと眠くて頭が痛いんだもん。
 
無理無理、仕事とか~!と思いベッドに横になって、「星野源のエッセイが読みたい」という気持ちをなだめすかすために壇蜜のエッセイを開く。おもしろい。やっぱり壇蜜氏の文章が好きだ。でもまあ、当たり前だけど代用品にはならない。
 
次の会議まで1時間ほどあることを確認し、着替えて本屋に行き、星野源のエッセイ2冊とブレイディみかこのルポ1冊を買う。
「やっぱり買いに行こう」と思ってから寝間着を床に投げ捨てて外に出るための服に着替え早歩きで本屋に向かうまでの機敏さに自分で呆れた。
「仕事したくないな~」とベッドでトドのようにしていた自分なんなんだ。
会社員としての適性が低すぎる。大手を振って引きニート(死語か?)のような生活をするために会社員のふりをして誰かをだまし金を稼いでいる、そういう人生。
 
本屋からの帰り道、ウーバーイーツで近所のラーメン屋のよだれ鶏を注文する。
ここのよだれ鶏はいつ食べても山椒が効きすぎていて、一人前食べただけで口の中が完全におしまいになってしまい水を飲むのもしみるほどで、いつも二度と食べるまいと後悔するのだが、なぜかもう5,6回食べている。
ダイエット中なので少量で口の中がおしまいになってしまって何も食べられなくなるのはまあまあ好都合だと思いつつ注文。
 
帰宅して会議に出ながら星野源のエッセイを読んでよだれ鶏を食べ、今日も口の中がおしまいになった。
作り置きのかぼちゃの煮つけや納豆を食べているうちに口の中はだんだんとおしまい状態ではなくなってきた。
 
「生活リズムが完膚なきまでに破壊されてて日中ずっと頭が痛くて眠い」「夜中までダラダラと働いて昼起きる、夕方頃眠気の限界が来てうたた寝し、夜は眠気が来ない という流れ」と友達にLINEしたところ、「そういうときは無理矢理徹夜すると嫌でも夜早めに寝れるよ」と建設的な意見を返される。
たぶん昨日がそのチャンスだったが、5時に寝てしまったのだと返したら、「惜しいな、もう一歩」と鼓舞された。
 
星野源のエッセイには、いまから9~11年前辺りのことが書かれていた。
キャッシュレスを忌み嫌ってクレジットカードを作っていなかったり、コインランドリーで洗濯物を乾かしていたり、シャワーカーテンの黴に辟易したり、夜中のデニーズで原稿を書いたりしていた。
たぶんもうキャッシュレスを忌み嫌う心も、コインランドリーも、シャワーカーテンの黴も夜中のデニーズも、星野源の生活からは姿を消したんだろうなーと思った。
文庫版あとがきでご本人も、本の中の9年前の自分に対して「誰だこいつは」と言っていた。
 
生活が人格を作るのか、人格が生活を作るのか、どっちなんだろうと思った。
心がすさむと部屋も荒れるよね、みたいなことよく言うけど、そんなことより環境が変わって性格が変わっちゃう人の方がごまんと居るんじゃないか。
まあ両方だろうな。
私の上司は、「どちらが原因でどちらが結果か曖昧、おそらく相互に作用している」もののことを「ニワトリタマゴ」と呼ぶ。「朝どれトマト」のイントネーションで。
 
そういえば起きた時からお腹を壊し続けているのを忘れていて、うっかりよだれ鶏を食べてしまった。口の中がおしまいになるだけでは済まない。