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記録

世界を牛耳る感覚、良薬は口に苦し、社会に対する溜飲

7/22 晴れ

暑い。

ITっぽい仕事を射程圏内に職探しをしているのだが、転職エージェントからGAFAへの応募(もちろんGAFAは並の転職サイトに凡人宛ての募集を載せたりはしないので、転職エージェントを介してではなく、直接応募せよとのことである)をすすめられた。

さすがにそんな高みを目指せる能力はないので……みたいな返信をしたら、「若いうちに、世界を牛耳る感覚を体感するのも悪くないんじゃないですか? 僕にはもう味わえない世界です。」という謎立場からのメッセージが送られてきた。えっ、本当にどの立場で……? 

一文一文、一単語一単語、すべてに対する居心地の悪さが強い。特に、「世界を牛耳る」の部分。「ぎゅうじる」の響き。

ずっと返信できずにいる。


7/25 晴れ

予定がなかったので夕方まで寝て、ワクチン2回目を打ちに行く。

帰ってきて、医師の友人と電話。

「漢方って不味くて量多いじゃん」と私が言ったら、「私は全然それでもいいけどな、良薬は口に苦しっていうじゃん?」と言い放ってきたので、「医師にそんなこと言われたくない、苦味にありがたさなんて感じない、こちらがもっとも楽な方法で治療して欲しい、手応えは要らない」と強く言い返した。 


7/29 ?(外に出ていないので、分からず)

夜中、唐突に猛烈に寂しくなる。とにかく同居人の類がほしい。

同居人の類がいれば、雑談する時マスクをつけなくてもよくて、「ひとくちちょうだい」をしてもよくて、夜の深い時間に話ができているか?いやいないか。人によるか。

まあでも、そんなもの手に入れても寂しさは埋まらない。また、同居人の類を得るためには、基礎となる人間関係が必要であり、それを築くには能力と時間が必要。

ホルモンバランスが崩れているのかどうなんだか(低用量ピルを飲んでいるのでPMSなどないはずだし、今日は気圧の乱高下もない)知らないが、落ち込んでいる。テレビや映画の中で、現実ではない世界を模した映像を見ていたらなんか急に羨ましくなってしまいダメだった。メディアに出てくるオリンピックの写真を見てもたいがい同じような気持ちになる。


7/29 晴れのちくもり

たしか、大学1年生のときに行った草津のガラス館で買ったイヤリングを、ついにピアスに改造した。

やろうやろうと思っていたことを達成するとすっきりする。ピアスをあけたのは確か3年前なので、3年越しの達成。意外と大したことない。オリンピック選手は5年待った。

Amazonでピアスパーツとヤットコ(アクセサリー用のペンチみたいなもの)を買えばよかった、ただそれだけのことをずっと先延ばしにしていたんだなあ。

Twitterのトレンド欄に並んだ芸能人かスポーツ選手の写真、もちろん全員ノーマスク。本当に、どこの世界の話なの? これ。

このような、言っても仕方ないことをこうして書きつけているのは去年の春から今までではじめてだ。なんでだ。

……たぶん私、自分が思うよりも強く、ワクチンを2回打ったら何か違う世界が来ると期待していたんだろうな。残念でした。実質的には重症化のリスクが下がるかもしれないけど、社会に対する溜飲はたいして下がらないよ〜。(過去の自分に対する呼びかけ)