メモ

記録

一般的な家族、安打数、よく飼い慣らされた社畜

7/4 雨

雨の中、秋葉原で先輩ふたりと集い、どでかいサウンドバーを買う。そのまま渋谷へ。セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画を観て、ごはんをたべる。魚が美味しいお店で、鰹のたたき(塩)などが食べられてよかった。デザートメニューがないので星マイナス1。

帰宅して、電話で雑談。まさにファミリーヒストリーという感じの話を聞いた。

ときどき思うのだけど、家庭とか家族という単語それ自体がわれわれにイメージさせるもの、限定的すぎる。例えば私の場合、「私の家族」と「家族」(一般的な抽象概念)が私に与えるイメージはかなりかけ離れている。一般的な家族(そのようなものが実在するかどうかは知らないが)のメンバー間にあるような感情的つながりは、私と私の親の間にはない気がする……うまく言えないが……。

あと時々思うのだが、戸籍上、あの人たちと私は血が繋がっているはずだが、戸籍抄本を実はよく見たことがないので、自分が本当にあの二人から生まれたのかどうか、本当には知らない。


7/5 くもりときどき雨

ワクチンを打ってもらうため、家から電車に乗り、区内だが1時間ほどかけてひなびた感じの病院へ。

おそらくワクチン担当の若い女性のお医者さんと看護師さんたちが処置室で「もうすぐこの病院で打った筋肉注射の数がイチローの安打数に届くらしいよ」と淡々と言っていた。イチローの世界記録、4367安打。そうか、そうだよなあ。安打!失敗することなく、安打!プロの仕事に触れると嬉しくなる。


7/6 ?(外に出ていない)

ワクチンを打ったので、左肩がいたい。日中ぼんやりと仕事をして、夜になり、会議で怒られるなどして、まあそこに至るまでの背景もいろいろあり、仕事がつらくて涙がぼろぼろと出てくる。仕事をしながら涙が出てくるのはちょうど1年に1回くらいある。去年のも、一昨年のも覚えている。今年はこれかぁ、と思いながらさめざめと泣く。呆然とし、生春巻きと芋けんぴとアーモンドチョコを食べて、蓮花茶を飲んだ。

仕事をしているうちに暑くなってきて、熱を測ったら、解熱剤を飲んでいるのに37.5度あった。知りたくなかった。


7/7 くもり

昨日の夜2時半までかけて作った資料は、結局半分も使われなかった。会議で打順が私の直前だった上司が、想定よりも長く時間を使ったからだ。まあ、人生そんなもん。

心置きなく2時間ほどふて寝し、すこし久しぶりに商店街に繰り出して野菜など買った。

ビールを飲んで、アイスを食べて、割と全てを許した。よく飼い慣らされた社畜。こういうとき、いつも「紅蓮の弓矢」が頭の中で鳴る。「家畜の安寧、虚偽の繁栄」……。