メモ

記録

罠、約30歳の女、石けんとトイペ

某日


本当に私の友達か?と思うくらい心がきれいで清楚で可憐で優しい先輩とお昼を食べて星野源のライブ動画をみた

入会金無料で入ったヨガのジムを2年以上継続せず辞めようとしたら違約金3万とられることが分かり辞めた、という話を聞いた。

心がきれいで清楚で可憐で優しい彼女の口から「罠だよ。」という言葉が出てきてぞくぞくした。

罠。なんと彼女に似つかわしくない邪悪な響き…………


某日


化粧して鏡に映った自分をみて、なんかちゃんと約30歳の女だなと思った。

はじめてのこと。


久しぶりに好きな先輩に会ったんだけど、「長いこと付き合ってる人がいる」というのを「なんかねー、実は私、ずっと一緒にいるひとがいるんだけどね」って伏し目がちに言われて、そんなこと全然知らなかったけどもっと好きになった、自分の言葉に対して自覚的な瞬間を見るともっと好きになってしまう


某日

好きな先輩(韓国出身のギャル)とその彼氏(だと聞いていたが会った時には婚約者となっていた)とお昼ごはんを食べた。

たぶん「20代を遊びまくって過ごし、30を過ぎて落ち着いた」のひとだったと思う。背が高くて聞き上手で、彼女に対して適切に甘い態度を取り、年下の私に対しても敬語で話しかけてくれる素敵な人だった。炭水化物を沢山食べる人だった。好感。

しかし友達と友達の彼氏と3人で会った時って期待値をどこに設定すれば良いのだろう?

とりあえず会ったという事実がそこにあればよいのか?

それとも、彼氏の友達になれるよう彼氏との関係性を深めるべきなのか?(わたしは、つい友達とばかり話してしまいそこに至らない)

それとも、もっと欲を持って、たとえば他の男性を紹介して貰えるように頼むとかそういう……利益誘導した方がいいのか?

ぼんやりしていると過ぎていく時間。まあおいしかったし楽しかった。


某日

友達と3時まで電話した。人生が良くなった。


某日

初対面のひとに家賃をきかれ、嘘をついても仕方ないので正直に答えたところ、では、それが月収の3分の1ということですねという旨のことを言われて心を閉ざした。

そのあと友人から「私さー最近気づいたんだけど、彼氏と同居はじめてから石けんとトイレットペーパーがなくなってるのを見たことがないんだよね。私は一度も補充したことがないのに……」という話を聞き、あまりの尊さに返す言葉もなく頭を垂れた。

夜、雷雨。スニーカーが浸水。古新聞がないのでどうやって乾かすべきかわからず玄関に放置している。


人生がなかなか良くならない。