メモ

記録

マルクスとYUME、結婚と無垢材

某日

仕事が若干の落ち着きを見せ、それに伴って生活リズムが狂いだした。

ベッドの中で寝起きを繰り返しながら仕事をして、ついに身体を縦にしたのが13時。

当然夜になっても眠くない。インスタのおすすめ動画サーフィンをして、いや無為な時間すぎる……と思い『人文的な、あまりに人文的な』を開いていろんな哲学書とかが紹介されているのを読んだけど、基礎となる知識がないので当然はんぶんも話が分からない。絶望。

そういや、さっき経済学で食ってる友達からマルクスがどうたらいう話をされたぞ。彼はマルクスのことを「マル」と呼ぶ。蔑称?

「経済学以外のマルクスは好き」と言われて(おい……経済学以外のマルクスってなんだ……?)と思ったが恥ずかしかったので言わなかった。しかし『人文的な〜』を読んでいたらマルクスの書いた哲学書とやらが出てきて「ははーん」となった、わかったぞ、マルクスは哲学の人でもあるっぽいな……

そこら辺のところをググろうか迷ってやめた。ググッてもまた半分も理解できないような文章にぶち当たることうけあいだったから。

5時か〜とおもったら、カーテンの隙間の空、白色。うそだ。朝じゃん。ていうか日が伸びてる。夏じゃん。


某日

会社で尊敬している(こうなりたいな、無理だが……と思っている)好きな先輩ふたりに会う。

尊敬している人に会うと、元気が出る。

ふたりとも賢くて話が面白くて異常に仕事が出来ておしゃれで気遣いがゆきとどいていて大変に素敵だった。ずっと行ってみたかったキハチ本店に行けたしね!

良い日であった。


某日

YUMEという名の赤ワインがめちゃくちゃおいしかった(備忘)。

お風呂上がり、すごく暑くて、今期初・半袖(記録)。


某日

久しぶりの出社2日目。

午後には帰宅して、転職を考えている部下の慰留面談。

フィアンセの住む地元で働くか、うちの会社でリモートワークをするか迷っている模様。

フィアンセとその親族は東京の会社で働くことに懐疑的で、夫にはホワイトな労働を求めているらしい。ならばうちは辞めるしかあるまい。しかし、彼はできればこの仕事を続けたく、ハードワークも苦ではないとのこと(嘘かも)。ならば、フィアンセを説得するしかあるまい。いずれにせよ、私に解決出来るポイントはあまりない。

「個人的な所感を述べると、あなたの人生なので好きにしたらいいと思いますよ」というコメントから入ったら、「そういうと思ってました」と笑われた。冷たいのだろうか……私は冷たい人間なのか? 落ち込む。

さらに、「結婚とか、しないんですか?」と笑われた、「しようかと思ったこともあったけど、イマココ」と答える。でもそれは未来永劫結婚しないと決めたわけではなくて……云々言うと話が逸れるので、それについては曖昧に話を畳んだ。ほんやりと残るモヤり。正解の返答が分からない。

個人的には、私なんかと話すより奥様とよく話し合って、家庭内の幸福度を最大化してくれと思ったが、組織人としての務めを果たすべく、今辞めたら勿体ないよ、とかいろいろ褒めたりして慰留した。さらに、部署の同期で、コロナ前から地方に住んでリモートワークしている人がいるので、面談をセットして、彼女からも慰留してもらう手筈を整える。

久しぶりに連絡したら、彼女はあいかわらず溌剌としていて嘘みたいに愛想がよくて、元気づけられた。

それはそれとして、疲れた。ふて寝。夜の会議に6分遅刻。


その翌日

昨日のモヤりを引きずっていたところで星野源新垣結衣の結婚を目の当たりにし、「み、みんな結婚している……!」(※全くそんなことはない)とショックを受ける。

このさきゲンがガッキーのことをなんと呼ぶのか、奥さんなのかパートナーなのか、家族なのかなんなのか、たぶん令和のスタンダードを彼が示すのをみんなが待っている。

「嫁」などと呼んだらどうしよう、逆張りがすぎて逆に興奮するかも……逆に?いやないか。

頭の中に、ずっと、無垢材の床と白い壁がひろがっていて、高い天井のマイホームでゲンとガッキーがたおやかに笑っている。自分の中の幸福のイメージ、貧相で萎えるな。

隣駅の無垢材の床の物件をずっと狙っているんだけども、絶妙に家賃が高くて手が出ないことをずっと根に持っているだけかも……