メモ

記録

乾杯(オルゴールver.)、ガレット・デ・ロワ、ホモソ俺

5/20 くもり

歯医者で検診。オルゴールver.の「乾杯」(長渕剛)がかかっている。

か〜んぱ〜い いま きみはじんせいの おおきな〜おおきな〜ぶたいに〜たち〜

……それ以外分からない。大きな舞台に立ったあとどうなるのかな? やはり乾杯するのか? いやでも乾杯はサビの最初で済んでるな。


5/22 くもり時々雨

三軒茶屋の駅前で「ガレット・デ・ロワ!!!」と叫ぶ。ガレットブルトンヌの分厚くて大きくて中がもちもちのやつをなんと言うんだったかずっと出てこなくて、数時間悶々としていたがついに。

「ガレット 分厚い」と調べても分厚いガレットの画像がえんえん出てきてしまい、「ガレット もちもち」と調べるとじゃがいものガレットの画像がえんえんでてきてしまうのでキレそうになっていた。良かった。


美味しいものに詳しい先輩と高い寿司へ。

ゲンガッキーの話になるとつい、「同業の優しい年上にクラっときてしまうの悔しいよぉぉお(新垣さんがそうかは知らないが)」とカフェのテーブルをガリガリ引っ掻いてしまった。完全にやば女と化した私の向かいで彼は「撮影してるとき付き合ってるのに付き合ってないふりするの楽しかったろうな」とヘラヘラしていた。穏やかがすぎる。でもまあ、それはそうだろうな。


5/27 雨

母のワクチンを予約しようとするも、本日もクリック戦争(なのだろうか……)に敗北。そして、ふて寝。

雨の日に限って、洗濯の機運が高まる。

タオルケットとタオル類を洗い、それぞれ浴室乾燥と、除湿機で乾かす。

夜おそく、目上の人から「じっ、自分で調べてみては?」というかんじの質問が来てしまう。しかしそれを言えるほどの権力はなかったので謹んで調査し、回答。

こういう出来事に見舞われないためには、やっぱり偉くならないといけないのだろうか?島耕作マインドが必要なんだろうか?ホワイトカラーゴリラになるしかないんだろうか?

どちらかというと仕事は好きだけど、仕事の好きな部分だけを出来るだけ多く享受したい。自由になるには、何が必要?お金?権力?才能?技術?

そもそもこの考え方自体マッチョイズムにとらわれているんだろうか……


5/29 くもり

昼前に起きてネットサーフィン。

洗濯したソファーカバーを付け直す。かなり苦痛。


14時頃、古本屋に本を売りに行く。『クレール』が半額で売られていて買うか迷うが、微妙に心が疲れており、35歳の自立した女性が主人公の作品を読む気分にはならなかったので見送る。


昨日、マネージャーや上司と一緒に、転職する後輩の代わりに、私のチームに入れるメンバーの面談をした。そこでのことを引きずっている。

大連から来た彼は私より2つ上で、ものすごくスキルフルな人だった。やる気に満ち満ちていて(アサイン面談でやる気ない感じの人も珍しいが、それにしても、想定の10倍はやる気満々だった)、こちらが1質問すると10、ていうか100くらいの分量で返事がくる。具体的には、10秒の質問に、3分くらいで答えてくれる感じ。ということは100はないか、18か…当然、もはや私の質問とは関係ないところに着地する。

事前に確認した経歴書の文章の雰囲気から想像はしていたが、わりあいくせのあるイントネーションで、しかも猛烈に速い。かつ内容がものすごく詳細。面食らって相槌を打つのも忘れるほど。

面談の後、マネージャーに「どう?やっていけそう?」と尋ねられ、「いや、うーん……………」と絶句してしまう。

「スキルは十分じゃん」と言われ、「それは本当にそうです」と返す。それは本当にそうなのだ。

「でもコミュニケーションが………」

「まあねえ、でもチャイナから来た開発(プログラミング)強い人ってあんな感じだよ、すごい勢いで語ってくれる」

「うまく話せるでしょうか……お客さんとも……」

韓国出身の先輩が、お客さんに「喋り方が変」と言われた話を思い出す。彼女はぜんぜん流暢に、さっき面談したひとよりもはるかになめらかに日本語を話すのに。というか、そもそもが不適切な発言だ。その話を聞いた時わたしはお客さんに対してめちゃくちゃ憤ったが、

あれ、いまなんで私この話してるんだ?今の私の、この胃の痛くなる感じはなんだ?最低じゃないか?恥ずべき不適切な思考回路じゃないか?いや、でも別に、どんな文化圏から来た人であろうと、1の質問に18で返してくるひとと働くのは大変だ……

うんうん唸りながらも、「いや、でもスキルは十分すぎるくらいだと思うので、ぜひ来てもらいましょう」とマネージャーに伝える。

「分かった分かった、お前のチームには、他にもお前の心のバディになってくれるような日本人を入れてやるからさ」とマネージャーに笑われる。

「国籍の話をしてるんじゃなくて……国籍はなんでもいいし、何人でもいいんですけど」と言い返したが、本当は、もう1人、日本語の議事メモを正確に作れるメンバーが欲しいと思っている。いや、国籍はなんでもいいというのは本当だ。ただ、日本語が流暢で、1の質問には1で返してくる、自分と似たような言語・文化的背景をもつ人と働きたいと思ってしまって、その自分に萎えた。

海外から来た友達や同僚は何人もいるけど、思えばその人たちは、みんな日本語が流暢で、私が暮らす文化圏のもろもろに限りなく合わせて振舞おうとくれている人達なんだと思う。

ところで、結局転職を決めた彼に対しても、慰留に失敗したあと、「結婚のためにキャリアを……?」と思ったし(直後に思ったことを恥じた。しかし思ったことは掻き消えない)(結婚はていのいい言い訳で、私をはじめとする職場環境に不満があり辞めたという理由も十二分にあるだろうが)。

いずれにせよ、ホモソーシャル。そもそもがホモソ国。そこに育ったホモソ俺。いや、国のせいにするべきじゃない。単なるホモソ俺。


Q. あなたは多様性を重んじるべきだと思いますか? はい/いいえ


そりゃ、いつ聞かれても左に丸つける。でもどの面下げて?どの面下げて左に丸つけるんだ、俺。

そもそも多様性というのは尊重するとかしないとかじゃなく、そこに「ある」ものですからね(当然の指摘)。

うじうじとしていても仕方ない。しかし開き直るべきではない。

新宿でタイ料理を食べていたら、カタコトの店員さんと、日本人と思しき店員さんが、源泉徴収票?を手に、税金の控除がどうこうとか給料が足らないとか揉めていて、また暗い気持ちになる。給料は適正に支払われるべき。